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「負動産」とは? 資産だったはずが、お荷物になってしまう理由

「負動産(ふどうさん)」とは、所有しているだけで金銭的な負担や管理責任が発生し、資産価値(プラス)よりもマイナスの側面が大きくなってしまった不動産を指す造語です。

本来、不動産は「資産」であり、持っていれば価値が上がる、あるいは活用して利益を生むものでした。
しかし、人口減少やバブル崩壊後の価値観の変化により、以下の3つの条件に当てはまる土地や建物が増え続けています。

これを、富を生まない「負債」のような不動産という意味を込めて、「不動産」ではなく「負動産」と呼びます。

負動産の3つの特徴

  1. 売れない(市場価値がない)
    地元の不動産会社に相談しても「値段がつかない」「仲介を断られる」物件です。
  2. お金が出ていく(コスト負担)
    毎年かかる固定資産税、都市計画税に加え、別荘地などでは高額な管理費や修繕積立金、草刈り費用などが永続的にかかり続けます。
  3. リスクがある(所有者責任)
    放置した空き家が倒壊したり、山林の崖崩れが起きたりした場合、所有者が損害賠償責任(工作物責任)を問われるリスクがあります。

代表的な「負動産」の例

  • 1970〜80年代の「原野商法」で購入された、地方の山林
  • バブル期に開発された、温泉付きのリゾートマンションや別荘地
  • 相続したが誰も住む予定がなく、解体費用も出せない地方の「空き家」

これらは放置すればするほど、次世代(子供や孫)への重い負担となってしまいます。